『赤星くん。その女の子は?』 司会者が赤星くんにマイクを向けると 赤星くんが、わたしをおろす。 『その子がダイフクちゃん?』 「そうだ」 『ダイフクちゃんは……ダイフクが好きだからそう呼んでるのかな』 「は? ダイフクはダイフクだ」 「だ、ダイフクダイフク言わないで!」 「だったらなんて呼んで欲しい」 こんな会話を大勢の前でする意味がわからない。 消えたい。 「普通に……オオフク、で。いいよ」 「なんだよそれ」 「え?」 「オオフク?」