ウソ。 やだあ。 来るな。 信じられない。 まさか、本当に こんな大勢の中からわたしを見つけちゃったの? 目の前の人たちが、道をあけるように移動していく。 「俺が呼んだらすぐに来いよ」 「……っ」 逃げたい。 「俺には既読スルーかましといてクラハシとは連絡とってんじゃねえよ。殺すぞ」 「な……え、既読スルー?」 「連絡してたろ。何度も」 「寝てたら仕方なくない?」 「あ?」 「夜中に来た連絡。朝になって返しても意味ないかな……って」