「どうした。食わないのか」
「……これ、なに」
「牛丼だ」
やってきたのは高そうなホテルのレストラン。
そこでまさかの牛丼登場。
思ってたのとちがう。
わたしがイメージしてたのは、これ1杯で軽く10人前は注文できるところ!
作戦失敗……
いや、まだまだ。
「やっぱりいらない」
「は?」
食べ物を粗末にする女の子は、嫌われるはず。
「食べたくない」
「そうか」
赤星くんが、店員さんを呼ぶ。
「さげろ」
え?
「コイツが食いたくないと言ってる」
いや、待って。
たしかに言ったけど
「もっとまともなモノ出せねえのか」
「やっぱり食べる……! すごく美味しそうだなあ!」


