すごい。
教室にいるみんなが、学園祭に関心を持った。
もしや鮎川さん、こうなることを期待して、質問を……?
鮎川さんをみると、目があって、ウインクされる。
王子。
「彼からのプレゼント?」
休み時間、次の授業の準備をしていると鮎川さんに声をかけられた。
聞かれたのは、スクールバッグにつけているキーホルダーのこと。
モミモミされている。
「可愛いじゃん」
アイツかゲーセンでとってくれたユニコーン。
勝手につけられたまま学校につけてきてしまった。
まあ、外す理由もなかったし。
「束縛激しそうだよね」
「わたしの他に暇潰しできる相手いないみたい」
「愛されすぎて困ってるわけだ」
「そこに愛なんてないよ」
「あると思うけどなあ」
いや、ない。絶対ない。
アイラブユーとは無縁な男。


