「黙れダイフク」 「ふ」 むぎゅっと両頬を片手でつかまれる。 いやぁああ!!! さわらないで!!! 「……その制服、見たことねーな」 ――――絶体絶命。 「どこのだ?」 肉食動物に追い詰められた草食動物の気持ちが理解できすぎる。 …………もうダメかも。 思考が完全に停止しかけた、そのとき。 「失礼しまーす」 誰かが、やってくる。 「お待たせいたしました」 店員さんだ。 「ご注文のポテトと唐揚げをお持ちしました」 救世主様。 あの、えっと、とにかく 今すぐ助けてくれませんか。