「オマエは俺を利用しようとしない」
「なんの……話?」
「俺のまわりの人間は。いつだって俺をどう利用してやろうかと考えているからな」
それは、赤星くんに、それだけの価値があるからじゃないかな。
認めたくはないけど。
「わたし、なんだかんだ赤星くんにはたくさんお世話になってるよね」
「俺がいつオマエの世話をした」
「えーっと。ご飯、ご馳走になってるし。車に乗せてもらったり。色んな所にだって行ったでしょ」
「それは俺がしたくてしたことだ」
「その通りだよ。でも。だからされて当たり前って考えたり、ましてや利用なんて言葉使いたくはないでしょ」


