「行くぞ」
「だよね~。ダイフクなんて放っておいて、あたしと……」
赤星くんが、わたしの手をにぎる。
「……は?」
それを見た佐藤さんが、目を見開く。
「なんでダイフクなんか相手してんの」
「さっきも言ったが。俺はオマエなんて覚えてねえ」
佐藤さんに腕をつかまれた赤星くんが、その腕を冷たく振り払う。
「卒アル見たら思い出すよ、絶対。そうだ。これから、うちに来れば……」
「うぜぇ。消えろ」
「……っ」
佐藤さんが、ギロリとわたしを睨み付ける。
「嫌ってたじゃん。さんざんイジメてたでしょ。ダイフクのこと。なのに……なんで、今になって」
「オマエ。なにか勘違いしてねーか」
「え?」
「俺は今も昔もコイツといれば退屈しねえンだよ」


