こんなことなら動物園に残ればよかった。 リスザルに癒されていた方がよっぽど幸せだった。 「たいしたことなかったな」 「……どこが」 ローラーコースターから降りると、ベンチにかける。 死ぬかと思った。 もう二度と乗りたくない。 「ここにいろ」 「……え?」 赤星くんが、人混みに姿を消す。 どうしたの。 トイレ? 逃げたいな。 ここにいろ……って言われたから動けない。 「ユメちゃん?」 わたしのこと そんな風に呼んでくれるのは――