「赤星くんて……まさかの……子供好き?」
「好きなものか」
「優しいところ、あるんだね」
「鬱陶しいものを追い払っただけだ」
わたしの知ってる赤星くん像が、ぶれる。
「ガキはキライだ。すぐに泣く。それに、うるさい」
とかいって、助けてあげてるし。
あまのじゃく。
「泣かせるの好きじゃなかったの」
「オマエのことはな」
「……なんでわたしだけ」
わたしにも優しくしてよ。
いや、優しい赤星くんなんて、逆に裏がありそうだ。
やっぱり優しくしなくていい!
「出るか」
「あ、うん」
車に向かうと運転手さんから紙袋を渡される。
「……これは?」
「着替えです」
「え?」
「私は外に出ていますので。どうぞ車内で」
わざわざ用意してくれたの?
赤星くんがお願いしてくれたのかな。
いつの間に。


