「……レイくん」
なんとか発することができた声が、震えてしまう。
「なに……して」
なにかの間違いって思いたい。
タバコも、お酒も、ニセモノで。
さっきの話も気のせいで。
「平気だよ。このあたりの店、顔がきくから。このくらい、なんとでもなる。なんならユメちゃんも混ざる?」
全部、寝ておきたら、夢で。
「今の話って」
「ん?」
「わたしの、こと?」
レイくんが目を細め、クスッと笑う。
「ああ。バレちゃったか」
透明なビンに入った液体――おそらくお酒をグビッと飲み干したレイくんが、ニコリと笑った。
「シンデレラの魔法。案外はやく解けちゃったね?」


