レイくんが、わたしの手を取り、扉を開けて中に入っていく。
「ちょ……え……?」
――――ガチャ
部屋の中には誰もいないみたい。
ソファとテーブル、それからロッカーなどがある。
ん?
レイくんの話だと、ここに、出口へと繋がる通路があるってことだけど。
それらしきものは見当たらない。
扉は、今、入ってきたのだけ。
「……レイくん?」
今のわたしは、扉とレイくんに挟まれて身動きがとれない。
「初めて見た瞬間。小さくて、かわいくって。守りたいって思った」
…………!
「赤星くんじゃなくて。僕にしてよ」
「レイく……」
「好きなんだ」
「…………」
「赤星くんと2人で仲良さそうにしてるの見て。ほんとはすごく嫉妬してた」


