「なにを言ってるの? お金とか……見た目の問題じゃないよ」
「そうかな」
「うまく、言えないけど。今の赤星くんは。そこまで悪い人でもないっていうか」
一緒にボウリングのピン、倒したり。
こっちに合わせてお店に入ってくれたり。
「強引で口悪くて人の気持ちなんて微塵も考えてない、ろくでなしの、あの赤星くんが。信じられないことに、近頃、ごくたまに、わりとまともっていうか!」
「褒めたいのか貶したいのかどっちなの」
「あっ。……いや」
「まあ。赤星くんに辛辣な子。初めて見た」
レイくんが、ふっと笑う。
良かった。
怒ったわけじゃないみたい。
「心配かけて、ごめんね。助けてくれようと思ってくれて、ありがとう。でも。わたしは、逃げずに向き合うことにする」
「よくわかったよ」
レイくんが、目を細める。
「キミが赤星くんの特別ってことが」
特別?
……オモチャとして扱われてるって意味では、特殊かも……だけど。
「行かせたくない」


