やってきたのは、屋上。
「こんなところ……あったんだ」
「穴場だよね」
てっきり立入禁止だと思っていた。
中学まで、そうだったから。
広々とした空間に、バスケットコートがある。
「ここでバスケ部が練習したりするのかな……?」
「いいや。遊びで使ってるね」
「そうなんだ」
「3on3やったり」
あっという間にパンを完食した鮎川さんが、軽やかにドリブルをする。
そのままスマートにシュートを決めてしまった。
「やってみる?」
わたしが……バスケを!?
「む、無理だよ」
「まあ、さっきまで倒れてたもんね。元気になったらやろーよ」
復活したところで運動神経なさすぎて勝負にならないよ。


