「――――おはよ」
あれ。
…………わたし、なにしてたんだっけ。
すごく、嫌な夢をみた気がする。
「自分の名前いえる?」
「……オオフク、ユメ」
「私がわかる?」
「あ……ゆ、かわ……さん?」
どうして、目の前に鮎川さんが?
「よかった」
安堵の表情を浮かべる、鮎川さん。
「……えっ。わたし」
ベッドの上。
目が覚めたばかりで、頭が、ふわふわする。
「階段から落ちたのは覚えてる?」
「……階段」
「ここは保健室」
そうか。
思い出した。
「……ユイカちゃんに」
胸、押されて。
「ユイカ? は、アイツの仕業なの?」
「あっ。……いや」
言わない方がよかったかな。
「そういやアイツ、オオフクちゃんのこと睨んでた」
「それは……わたしが怒らせたから」
「女王様気取りだからな」
「……え?」
「おおかたオオフクちゃんがみんなに注目されて気にくわなかったんだろ」


