「お前はそのままでいい」
「…………」
このまま俺に振り回されていろと?
おことわりします!
ところで赤星くん。
「もっと喰え」
なんで上機嫌なの。
どういうわけか、笑ってる。
いつもの魔王みたいな感じじゃなく
なんていうか、穏やかに。
お腹いっぱいになったの?
お寿司が……大好物なの?
ふと、気づく。
赤星くんの食べ方がとても綺麗だと。
マナーには詳しくないわたしも、ひとめ見て上品だとわかる。
……赤星くん、なのに。
教室で机に足あげるようなひとなのに!
今更だけど育ちよかったんだね。
おぼっちゃん。
こんな店に来られるくらい。
「なに見てる」
「な、なんでもない」
「俺に惚れたか」
「……ありえない」
「好きになるなよ」
「ならないってば!」
自意識過剰!
「恋愛なんてくだらない」


