この前と同じようにバイクに跨る
響紀さんのミントの香り
「捕まってて」
「はい」
顔に当たる風が冷たくて、気持ちくて、少し…落ち着かない
そんな、満月の夜
もう一度、会えるのだろうか
連絡先を交換したわけでもない、次に会う約束をしたわけでもない
今日のような奇跡がもう一度起きてくれれば
私はこの人に会える
もう二度と起きなければ
私はこの人に会えない
そんな細い糸のようなつながりを持った彼
なんだか切なくなって、その黒い背中に頬を当てた
…もし、会えたら
次は何を聞こうか
たった一つの質問に何を使おうか
そんなことを考えながら、過ぎる景色を見た


