今夜もあなたと月、見ます。



「えー?ロマンチスト?俺が?」

「はい」

「そうかな」

「です」

顔を見合わせて笑う

「晴もでしょ?」

「え?」

「満月の日だけ現れるなんてロマンチストでしょ」

…そ、それは


「俺たち二人とも、ロマンチストだね」

ふふ

「ですね」

響紀さんのグレー寄りの瞳が私を捉える

真っ直ぐに

なんだか不思議な感じだ


住む世界も全然違うのに

こうしてここで再び会えたことが


「…そろそろ帰る?送るよ」

「…ありがとうございます」

本当はもっと一緒にいたい

でも、そんなことを言える相手ではない

にっこり笑った彼に少し微笑み返した