今夜もあなたと月、見ます。



「俺のことも響紀って呼んでよ」



そ、それは

「俺だけ名前なんて不公平だろ?」

いや不公平とか別に、思ってないけど

でもまあ

「わかりました」

…たまたま、会っただけなのに

変な感じ


「俺の名前使うことあった?この1ヶ月で」

「ないですよ」

私は一般人だから、そんなイレギュラーがバンバン起こっても困ります

「そう…ならいいんだ」



急に表情の曇った道え…響紀さんを見て首を傾げる

「何かあったんですか?」

「…いや?なにも?」

にっこり笑う

まあ、何かあったとしても私には関係ないか


「ねぇ晴」

どきり

呼ばれ慣れない彼の声による自分の名前に心臓が波打った

「な、なんですか」

「高校どこ?」



何かと思えばそんな質問ですか

さっきから急だないろいろと

「教えてよ、晴のこと」


…う

そんなこと言われてしまえば答えるより他はないじゃないか