「…なん、で」
「こっちのセリフだよ店員さん。もう来ないだろーなと思ってたから。ダメ元で満月の今日来てみたら」
私の目の前で足を止めて、その綺麗な顔で見下ろす
「いた」
情報の整理がつかず、ただただ丸い目でずっと
ずっと見たかったこの人を見上げる
「なんで今日来たの?」
…それは
「…月が…綺麗だったから」
…
「へぇそう」
ちょっと不機嫌そうに呟いてそっぽを向く道枝さん
嘘
「…会いたかったから」
とてつもなく小さな声で言った
「…へぇ…そう」
ちょっと上機嫌になって笑った
会えた
会えた
どうしよう
嬉しい
緩みそうになる頬を手で覆った
「半年も待たなくてよかったや」
半年?
「半年は覚えてるって言ったろ?だから半年後にもう一度会って、もう半年覚えててもらおうと思ってた」
ふふ
総長とは思えない単的な考えに思わず吹き出した
「何笑ってんの?」
「いや…ふふっなんでもないです」
「嘘つけ」
道枝さんも…この人も…
私に会いたかったんだ


