「どこまで送っていけばいい?家どこらへん?」 何事もなかったかのようにからっと笑う … 「駅までお願いします」 「了解」 歯を見せて笑う 暴走族の総長って…もっといかついイメージだったけどな 「しっかり捕まっててね」 「はい」 夜風が髪を揺らす ほんのり香るミント 広くて硬い背中 忘れられない、特別な夜 間違った生き方… そう言った彼の背中にそっと、頬をつけた