「…あの、響紀さん?」
なかなか離してもらえないので顔を見上げようと首を動かす
が、
「ちょ、今見ないで」
え
「なんでですか」
「変な顔してるから」
「見たいです」
「ダメ」
「えー」
ふふ
響紀さんの焦った声が可愛い
「じゃあ教えてください」
「え?」
「どんな顔してるのか」
「……」
すりっと響紀さんの肩にほおをすり寄せた
「…幸せって顔してるよ」
「…一緒ですね」
ゆっくり腕の力が弱まって、顔を見上げれば響紀さんが熱っぽい目をしている
その頬に触れれば
もったいないくらい綺麗に笑って私の手を上から覆う
「俺もだよ、晴」
…うん
「俺も好きだよ、晴のこと」
はい
「知ってます」
だってそうでなきゃ
そんな顔を向けないだろうから
「そっか…ふふ」
総長なんてレッテルやっぱり剥がしたほうがいいよ
絶対変だから
「好きだよ、晴」
「はい。私も…好きです」


