「響紀さん」
「ん?」
どうしても私は
「好きです」
「……え」
それでも私は
あなたといたい
言ってしまおう
とどめておくのはもう限界だし
「大好きです。私、きっと初めて会った日からあなたにずっと恋してます」
だから言い訳させてください
あなたのそばを離れない理由を
この気持ちのせいなんです
あなたのそばを離れられない理由は
「…急だね」
「自分でもそう思います。でもなんか、言っておきたかったので。知ってたかもしれないけど」
私そんなうまく自分の感情隠せるわけじゃないし
バレてないなんて思ってなかったけど
「あの…」
その先の言葉は紡げず、途端視界が暗くなった
体が前に引っ張られたと思ったら、響紀さんの腕の中に収まった
初めてじゃないハグ
響紀さんの匂い
暴走族の総長とやらの名前が似合わない
優しい匂い
「響紀さん」
手を回した
響紀さんの背中にそっと手を回して
抱きしめ返してみた
うわ…
なにこれ、いいのかなこんなことして
そんな年相応の羞恥も抱えつつ
幸せだと思った


