今夜もあなたと月、見ます。



「…堂々としててね」




3階について、少し大きめの扉の前で彼はそう言った

何が何だかわからないうちに、扉が開かれる


中の様子が見えた瞬間、思わず息を呑んだ


「道枝さん!」
「道枝さん!お疲れ様です!」


見るからに柄の悪い男たちがずらりと並んでいた

どうなってんのその髪型!?って思うような人や
私たちより遥かに年上の人
さらに色付きのサングラスをかけて入れ墨がチラリと見えるヤバそうな人…

などなど


え、え…ええ!?

唖然として足を止めてしまった私の腕を引いて進むカフェオレの人


何人いるの…これ

20人くらい?

柄の悪い男たちが何故かカフェオレの人にヘコヘコしている

不思議な光景



ぼ、暴走族…


疑いが確信に変わった