今夜もあなたと月、見ます。



「でもやっぱ、最後の夏休みだし…なんか思い出作りたいな」

ぽろりと溢れた私の小さな本音を、響紀さんは当然のように拾う


「じゃあ、どこか遊びに行こうか」

…え?

「遊園地とかどう?俺行ってみたいんだよね」

…え、ちょ

どういうこと?


「嫌?」

いや、嫌とかじゃなくて

なんの話を…


「お誘い」

お、誘い?

「夏休み、俺と一緒にどっか遊びに行こうよっていうデートのお誘い」

ポカンとする私の顔を覗き込んでくすりと笑う


デー…と?

夏休みに…響紀さんとお出かけ…?

い、いいの?


「嫌?」



「嫌じゃない!!」



思ったよりも大きな声が出てしまい、響紀さんが目を丸くする


「………です…」

ボソリと付け足す

…は、恥ずかしい
がっついてしまった


「あっはは!」



響紀さんがその綺麗な顔をクシャッとさせて笑った


「嫌じゃないかそっかそっか。そりゃよかった」

〜〜っ

「馬鹿にしないでくださいっ」

恥ずかしい…

「してないしてない馬鹿になんかしてないよ、ふふ」

「笑ってるじゃないですか!」

「あっはははは!」

楽しそうですね!もう!