私はある日突然彼の目の前から消えた存在。
何も言わずに彼の前から消えた私を彼はどう思っているのだろうか?

恨んでいる?いや私のことなんてもう忘れているはずだ。あれは5年も前の話なのだから。



「…い、1億ルー。他の方で1億ルー以上の方は…」



司会者が驚きながらも会場全体を見渡す。
だがもちろん1億ルー以上を提示する者は現れず。



「それではこちらの美女、2560番の方により1億ルーで落札です!」



私は偽りの元恋人に超高額で落札された。