まあ、そうなるだろう。ここから北にある町はそれほど離れていないといっても、通いで働くのはつらい。馬車が使えればそうでもないが、平民が仕事に行くために馬車を使うことはまずない。賃金よりも馬車を借りるお金の方が高いかららしい。
かといって、新婚でいきなり別居と言うのも考えられないだろう。
お金のことに詳しくないリリエナだが、あのゴルゴドがギルド長を務める魔導士ギルドに無理をしてまで働く価値はない気がする。
「アナイスさんは、仕事をやめるのがいやなの?」
「ううん、そうじゃないわ。そうじゃなくて……、心配なのは、あなたのことなのよ、リリエナ」
「わたし?」
「ええ。わたしが引っ越したら、今までのようにはここに来られなくなってしまうもの。食事の支度とか、困るでしょう?」
なるほど、アナイスはリリエナの生活の心配をしているようだ。食事は今まで通りにはいかなくなるだろうが、リリエナは精霊なので、食事を取らなくなったからと言って死ぬわけではない。ご飯がなくなるのは嫌だが、かといってリリエナにとっては生死にかかわる問題ではないのでうっかりしていたけれど、普通の子供ならば食事を取らなければまず死ぬだろう。
(……つまり、わたしへの心配がなくならないと、アナイスさんは安心して結婚できない?)
かといって、新婚でいきなり別居と言うのも考えられないだろう。
お金のことに詳しくないリリエナだが、あのゴルゴドがギルド長を務める魔導士ギルドに無理をしてまで働く価値はない気がする。
「アナイスさんは、仕事をやめるのがいやなの?」
「ううん、そうじゃないわ。そうじゃなくて……、心配なのは、あなたのことなのよ、リリエナ」
「わたし?」
「ええ。わたしが引っ越したら、今までのようにはここに来られなくなってしまうもの。食事の支度とか、困るでしょう?」
なるほど、アナイスはリリエナの生活の心配をしているようだ。食事は今まで通りにはいかなくなるだろうが、リリエナは精霊なので、食事を取らなくなったからと言って死ぬわけではない。ご飯がなくなるのは嫌だが、かといってリリエナにとっては生死にかかわる問題ではないのでうっかりしていたけれど、普通の子供ならば食事を取らなければまず死ぬだろう。
(……つまり、わたしへの心配がなくならないと、アナイスさんは安心して結婚できない?)


