リリエナが口の動きだけで精霊たちに伝えると、安心したらしい、少し静かになった。
アナイスが包みからクッキーを三枚取り出して、リリエナの皿の上に乗せてくれる。そして、鞄の中から大人の手のひらサイズの箱を取り出した。箱の上には複雑な模様が描かれている。
氷を作る魔術具だった。この中に水を入れると氷ができるのである。
魔術具は、魔導士ではない人間が簡易的な魔術を使えるようにするために作られた道具である。この魔術具は水の下級精霊の力を借りて作ったものだろう。水の精霊は人嫌いなため、なかなか契約を結ぶことはないと聞くが、それでもギルドの中には何人か水の下級精霊と契約を結べた魔導士がいる。彼らが作った魔術具だ。
アナイスはリリエナが冷たい飲み物を好むことを知っているから、わざわざ魔導士ギルドにある魔術具を持ってきては、氷を作って冷たい飲み物を作ってくれるのだ。魔導士たちが精霊の力を使って作った魔術具は、魔術具を取り扱う店に卸されることがほとんどだが、ギルドの塔で働く人たちのために塔にもいくつか置いてある。魔導士ギルドの寮母であるアナイスは、ギルドにおかれている魔術具は自由に使うことを許されているのだ。
アナイスが包みからクッキーを三枚取り出して、リリエナの皿の上に乗せてくれる。そして、鞄の中から大人の手のひらサイズの箱を取り出した。箱の上には複雑な模様が描かれている。
氷を作る魔術具だった。この中に水を入れると氷ができるのである。
魔術具は、魔導士ではない人間が簡易的な魔術を使えるようにするために作られた道具である。この魔術具は水の下級精霊の力を借りて作ったものだろう。水の精霊は人嫌いなため、なかなか契約を結ぶことはないと聞くが、それでもギルドの中には何人か水の下級精霊と契約を結べた魔導士がいる。彼らが作った魔術具だ。
アナイスはリリエナが冷たい飲み物を好むことを知っているから、わざわざ魔導士ギルドにある魔術具を持ってきては、氷を作って冷たい飲み物を作ってくれるのだ。魔導士たちが精霊の力を使って作った魔術具は、魔術具を取り扱う店に卸されることがほとんどだが、ギルドの塔で働く人たちのために塔にもいくつか置いてある。魔導士ギルドの寮母であるアナイスは、ギルドにおかれている魔術具は自由に使うことを許されているのだ。


