けれど、ショックを受けている場合ではない。
そう言うかのようにレベッカさんが強い言葉を続ける。

「私は村長から聞いた賊がアジトにしているらしき場所へすぐに向かいます!
貴方はツバサ様にこの事を伝えて!早くッ……!!」

「!っ、……は、はいっ!!」

悲しいとか、寂しいとか……。今はもう、そんな干渉に浸っている暇はなかった。
レベッカさんが駆け出すと同時に、ボクも駆け出した。ツバサの元へ、全速力で……。

……
…………。