主人公ツバサは18歳の誕生日1週間前に不思議な夢を見る。
それは10年前に母親の結婚で遠く離れた場所に行ってしまった誕生日が同じ7月7日で二つ年上の幼馴染み、レノアーノとの想い出。離れたくないと泣きじゃくる彼女に「将来夢の配達人になって必ず会いに行く」と約束した時の夢だった。

その夢をキッカケに運命の歯車は再び動き出す事となる。
幼い日の約束とは異なり、ツバサは現在普通に地元の学校に通う学生。15歳の時父の死を境に、夢の配達人になるという夢を遮られてしまった為だ。
「あなたまでいなくならないで!」父を失って悲しみに暮れる母にせがまれたツバサはその時一度、父の代わりに母の側にいる道を選ぶ。

しかし、レノアーノの二十歳の誕生日パーティーで二人は再会。
成長した彼女は幼いあの日の面影を残しながらも、国で1、2を争う財閥の養女として見惚れてしまう程に美しく立派になっていた。
"これで最後"、そう思ってお祝いに訪れた筈だった。

だが、成長しても内面は昔と変わらず猪突猛進で破天荒なレノアーノと接していくうちに、ツバサの中でこれまで抑えてきた想いが溢れてくる。
"夢の配達人になりたい"そして、"レノアーノと共に在りたい"と。

ようやく本当の気持ちに気付き、その想いを母の前で口に出来たツバサは自分を取り戻し、再びあの日の約束と自分の夢を叶える為に動き出したのだった。