「うんっ!ボク、頑張る!!」

ツバサは初めて会った時から優しくて、暖かくて、側に居ると安らいで……。今は一緒に居ると、ワクワクして楽しくさせてくれて、もっともっと大好きになった。

「よしっ!
じゃあ、押すぞ〜!柔軟始め〜!」

「……ッ!!
い、痛いッ……ツバサ!痛い〜……ッ!!」

地面にボクを座らせたツバサは、ゆっくりググッと背中を押して上半身を前に倒させる。痛くて、手で地面をバンバンッて叩いてもやめてくれないスパルタ。
でも「大丈夫!もうちょいもうちょい!」って、微笑って声を掛けてくれるんだ。

初めて、親父以外でボクに優しく接してくれた大切な大切な人。

嫌われたくないーー。

一緒に過ごす時間を重ねれば重ねる程、その気持ちが募る。

……ボクは、ツバサに隠してる事があるんだ。
初めは言う必要ないかな?って黙ってた。けど、言わなきゃ、って思いに変わって、何度も何度も言おうとした。
でも、"それ"を話したらきっとツバサは今みたいにボクに接してくれないんじゃないか?って思った。

ねぇ、ツバサ。
ボクのヒミツを知っても、君はボクと友達で居てくれるーー???

……
…………。