俺がお前を夢の舞台へ

この二人は…ホントにもうダメなんだ。


仲が悪いの次元を超えている。


それを悟った瞬間、言いようのない悲しみと喪失感に襲われる。


もう楽しかったあの日々はもう戻ってこない。


「…ほら。彩絢の顔見てみろよ。言ったろ?お前のやり方じゃ彩絢を幸せにできないって」


……え…?


「お前のせいだろ!俺のやり方に口出すなっつってんだよ!」


勇翔の言葉に声を荒げて立ち上がる蒼空。


勇翔もそれに応戦して立ち上がる。


今の勇翔の言葉…なに…?


「ちょっと八神くんと結城くん!授業中よ!座りなさい」


二人に先生の言葉は聞こえていないようだ。


バチバチとにらみ合い、今にも掴みかかりそう。


意味がわからない…。


二人の喧嘩になんで私が出てくるの…?


「てめぇ…余計なことを言いやがって。絶対許さないかんな」


「あ?正論言って何が悪い」