緑と茶色のコントラストがはっきりしたグラウンド。 澄んだ青い空の下、綺麗なマウンドに足を踏み入れたのは蒼空だった。 背中には1を背負っている。 勇翔が譲ったエースナンバー。 1イニング、長くても2イニングと制限付きで蒼空が投げることが許されたんだ。 蒼空が第一球を投げた―。 「ストライク!!」 審判のコールが歓声に消えていく。 完璧な一球だった。 蒼空がふっとこっちを見て微笑んだ気がしたんだ。 約束の舞台で、少しでも長く蒼空と、勇翔と3人で… END