俺がお前を夢の舞台へ

「黙ったままでいられるかよ!俺だって悩んでんだよ!蒼空には絶対彩絢に言うなって言われて、でも、突然蒼空を失うかもしれない彩絢の気持ちを考えたら黙っとけなくて!迷って迷って、考えに考えて、行動してんだよ!」


……っ。


「ごめん…」


気まずい沈黙が流れる。


今、勇翔と喧嘩してる場合じゃないのに。


「……ごめんね…勇翔」


勇翔が抱えてるストレス…プレッシャーや責任感は計り知れない。


それなのに、余計なストレスを与えるようなことをマネージャーが言っちゃダメだった…。


「……行けよ、病院。手術は明日だから」


「……え?」


「テキトーに言い訳しとくから、行けよ。止めるなら今しかない」 


「そうじゃなくて…」


手術が明日…?


何…それ…。


「どうして今まで黙ってたの…!?」


「言えなかったんだって言ったろ。蒼空に黙ってろって言われたから」