「俺は…勉強を頑張って、授業料免除で高校に進学した。と同時に弟が…友翔(ゆうと)が…野球をやりたいって言い出して。当然その夫婦は許可しなかった。そりゃそうだよな。これ以上俺らに金かけてられっかって話なんだから。
けど、友翔には諦めてほしくねぇじゃん。悔しい思いをするのは俺一人で十分。だから、必死にバイトして金貯めて、道具やユニフォームを買えるだけの貯金を頑張った」
勇翔の声がくぐもっていく。
涙を堪えている声。
勇翔は、コーヒーを流し込んで続けた。
「だけど、俺がそんだけ貯金してるのがバレて、生活費に当てられそうになった。このままじゃ友翔のために貯めた金が使われる。そう思ったから…知り合いのツテでこっちに引っ越してきた。あの夫婦から逃げてきた。安い安いアパートを借りて、生活費も自分で稼いで友翔のために貯金もして。
そんな生活してたら、野球なんてできるわけがないだろ。だからもう諦めてんだよ。俺は野球をやらない。その代わり、友翔には野球を続けさせる。友翔が楽しそうに走り回ってるだけで俺は満足だから」
けど、友翔には諦めてほしくねぇじゃん。悔しい思いをするのは俺一人で十分。だから、必死にバイトして金貯めて、道具やユニフォームを買えるだけの貯金を頑張った」
勇翔の声がくぐもっていく。
涙を堪えている声。
勇翔は、コーヒーを流し込んで続けた。
「だけど、俺がそんだけ貯金してるのがバレて、生活費に当てられそうになった。このままじゃ友翔のために貯めた金が使われる。そう思ったから…知り合いのツテでこっちに引っ越してきた。あの夫婦から逃げてきた。安い安いアパートを借りて、生活費も自分で稼いで友翔のために貯金もして。
そんな生活してたら、野球なんてできるわけがないだろ。だからもう諦めてんだよ。俺は野球をやらない。その代わり、友翔には野球を続けさせる。友翔が楽しそうに走り回ってるだけで俺は満足だから」



