俺がお前を夢の舞台へ

急に何の話…?


「はぐらか─」


「知ってるだろ?有名なプロ野球選手だ」


「知ってるよ。知ってるけど、それが何?」


私は…そんな遠い存在の話を聞きたいんじゃない。


勇翔の話が聞きたいのに…。


「星矢碧の父親も有名な選手だった」


黙って聞けと言いたげな鋭い瞳。


そんな目で見つめられると、大人しく耳を傾けるしかなくなる。


「1億円プレーヤーの息子だ。不自由なく練習できたんだろうな。思う存分努力できる環境だったんだろうな」


「……うん」


勇翔が言いたいことが見えてきた気がする。


「才能を持って産まれても、それなりの環境がなければ才能は開かない。星矢碧が一般家庭に産まれていたら、今みたいな活躍ができたと思うか?」