俺がお前を夢の舞台へ

「勇翔は……」


続けるか迷う。


プライベートに踏み込んで怒鳴られた時のことが蘇る。


「……俺は今日、お前のために時間を作った」


それは……。


いろいろ聞いていいってことだろうか。


「…答えたくなかったら答えなくていいから、質問してもいい…?」


恐る恐る顔色を伺うと、勇翔は無言で頷いてくれた。


止まりかけた時が動き出す。


心臓が脈打つのを直に感じる。


何から聞こうか、聞きたいことは何か、頭が真っ白だ。


「えっと……」


まず何を聞けば…。


勇翔に近づけると思うとドキドキする。


本当の勇翔を知れることが嬉しい。


「あっ…そうだ…」


一つ一つちゃんと聞こう。


高揚した気持ちを落ち着かせるため、一呼吸置く。