「学校なんて行きたくねぇなぁ」
ぽつりと呟いて立ち止まる。
いっそこのままどこか遠くへ行ってしまおうかと本気で考える。
ポケットに突っ込んできた財布の中身を確認すると、千円札が1枚しか入っていなかった。
貯めていたお年玉はゲームソフトを買うのに使ってしまったのだ。
たった千円じゃ遠くに行くこともできない。
チッとまた舌打ちをした時、足元に冷気が絡みついてきて視線をあげた。
「え?」
そして視界に飛び込んできた光景に唖然とする。
さっきまで空き地だと思っていた場所に、中古ショップができていたのだ。
マサシは何度もまばたきをして目をこする。
けれど突如現れた中古ショップが消えることはなかった。
錆びたオレンジ色の看板に、黒いインクで『中古ショップ 妹尾』と書かれている。
「なんだこれ、こんな店なかったよな?」
キョロキョロと周囲を見回してみても、様子には変化は見られない。
ただ、空き地だった場所に以前からあったようにその中古ショップが立っているだけだ。
ぽつりと呟いて立ち止まる。
いっそこのままどこか遠くへ行ってしまおうかと本気で考える。
ポケットに突っ込んできた財布の中身を確認すると、千円札が1枚しか入っていなかった。
貯めていたお年玉はゲームソフトを買うのに使ってしまったのだ。
たった千円じゃ遠くに行くこともできない。
チッとまた舌打ちをした時、足元に冷気が絡みついてきて視線をあげた。
「え?」
そして視界に飛び込んできた光景に唖然とする。
さっきまで空き地だと思っていた場所に、中古ショップができていたのだ。
マサシは何度もまばたきをして目をこする。
けれど突如現れた中古ショップが消えることはなかった。
錆びたオレンジ色の看板に、黒いインクで『中古ショップ 妹尾』と書かれている。
「なんだこれ、こんな店なかったよな?」
キョロキョロと周囲を見回してみても、様子には変化は見られない。
ただ、空き地だった場所に以前からあったようにその中古ショップが立っているだけだ。



