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男は途中近所の公園に立ち寄るとサングラスや帽子、マスクを外し、服も着替えて再び歩き出した。
その顔を正面から確認してみようとしたが、足が早くてなかなか追いつかない。
そうこうしている間に大きな一軒家の前に到着していた。
赤い瓦屋根の庭の広い昔ながらの家だった。
男はその家に入っていくとピシャリと音を建てて玄関扉を閉めた。
「これがあいつの家か?」
呟き、メガネを外してみるとメガネ越しに見たのと同じ家がそびえ立っていた。
「この家が犯人の家か?」
「たぶんそうだと思う」
2人でそっと近づいてみると、門柱に吉田という石の表札が出ていた。
どこかで聞いたことのある名字だと感じたが、吉田なんてよくある名字だと思い直す。
「これからどうする? 警察に言うか?」
タカシに聞かれてクニヒコは左右に首を振った。
警察に連絡したとして、このメガネを信じてくれるとは思えない。
それに、クニヒコ以外の人間がメガネを使っても歴史を見ることはできないのだ。
「警察へ行く前に、証拠を取らないと」
「でもどうやって?」
男は途中近所の公園に立ち寄るとサングラスや帽子、マスクを外し、服も着替えて再び歩き出した。
その顔を正面から確認してみようとしたが、足が早くてなかなか追いつかない。
そうこうしている間に大きな一軒家の前に到着していた。
赤い瓦屋根の庭の広い昔ながらの家だった。
男はその家に入っていくとピシャリと音を建てて玄関扉を閉めた。
「これがあいつの家か?」
呟き、メガネを外してみるとメガネ越しに見たのと同じ家がそびえ立っていた。
「この家が犯人の家か?」
「たぶんそうだと思う」
2人でそっと近づいてみると、門柱に吉田という石の表札が出ていた。
どこかで聞いたことのある名字だと感じたが、吉田なんてよくある名字だと思い直す。
「これからどうする? 警察に言うか?」
タカシに聞かれてクニヒコは左右に首を振った。
警察に連絡したとして、このメガネを信じてくれるとは思えない。
それに、クニヒコ以外の人間がメガネを使っても歴史を見ることはできないのだ。
「警察へ行く前に、証拠を取らないと」
「でもどうやって?」



