「だけど犯人に一番近いのはクニヒコだけなんだ。お前だけが犯人を見ているんだから」
タカシの言葉にクニヒコは目を大きく見開いた。
確かにそのとおりだ。
アパートの住人たちも少しは男の顔を見たことがあるかもしれないが、それは犯人として見たわけじゃないから記憶が曖昧になっているはずだ。
それに比べれはクニヒコはメガネをかけることで犯人を犯人だと認識して確認することができる。
「……そうだな。もう少し頑張ってみるよ」
それからクニヒコは再び部屋の中を探し始めた。
少しでも手がかりになるものが残っていないか、念入りに調べていく。
トイレや風呂場も確認してみたけれど、ほとんど使われた形跡がないことがわかった。
やっぱり、犯人はここには暮らしていなかったんだな。
そう考えたときだった。
玄関が開く音がしてクニヒコは振り向いた。
アパートの外廊下から男が入ってくるのが見える。
その手にはまた大きなダンボールが持たれていて、猫たちの鳴き声が聞こえてくる。
クニヒコは咄嗟に男の後を追いかけた。
男は段ボール箱を押入れの中に入れると、そのまま玄関へと戻っていく。
「クニヒコ、どこに行くんだ?」
「今男が現れたんだ。このまま後を追えば、あいつの家がわかるはずだ!」
クニヒコは叫ぶようにして答えると、男を追いかけてアパートを出たのだった。
タカシの言葉にクニヒコは目を大きく見開いた。
確かにそのとおりだ。
アパートの住人たちも少しは男の顔を見たことがあるかもしれないが、それは犯人として見たわけじゃないから記憶が曖昧になっているはずだ。
それに比べれはクニヒコはメガネをかけることで犯人を犯人だと認識して確認することができる。
「……そうだな。もう少し頑張ってみるよ」
それからクニヒコは再び部屋の中を探し始めた。
少しでも手がかりになるものが残っていないか、念入りに調べていく。
トイレや風呂場も確認してみたけれど、ほとんど使われた形跡がないことがわかった。
やっぱり、犯人はここには暮らしていなかったんだな。
そう考えたときだった。
玄関が開く音がしてクニヒコは振り向いた。
アパートの外廊下から男が入ってくるのが見える。
その手にはまた大きなダンボールが持たれていて、猫たちの鳴き声が聞こえてくる。
クニヒコは咄嗟に男の後を追いかけた。
男は段ボール箱を押入れの中に入れると、そのまま玄関へと戻っていく。
「クニヒコ、どこに行くんだ?」
「今男が現れたんだ。このまま後を追えば、あいつの家がわかるはずだ!」
クニヒコは叫ぶようにして答えると、男を追いかけてアパートを出たのだった。



