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その日は放課後までがひどく長く感じられた。
クニヒコもタカシも、クラスメートたちに勉強を教えてほしいと言われてもずっと上の空だった。
なにか教えてあげた気もしたけれど、放課後になるとほとんど忘れてしまっていた。
「クニヒコ君、今日一緒に帰らない?」
カバンに教科書を詰めていたところにハルカがそう声をかけてきた。
普段のクニヒコなら、ハルカに誘われたことが嬉しくてすぐに頷いていただろう。
だけど今日はやることがあった。
ハルカの後にはタカシが立っていて、クニヒコのことを待っていたのだ。
「ごめん、今日はちょっとやらないといけないことがあるんだ」
「やらないといけないこと?」
「うん。また今度一緒に帰ろう」
クニヒコはそう言うとカバンを掴んでタカシと一緒に教室を出たのだった。
ハルカはその様子を不思議そうに見つめていたのだった。
その日は放課後までがひどく長く感じられた。
クニヒコもタカシも、クラスメートたちに勉強を教えてほしいと言われてもずっと上の空だった。
なにか教えてあげた気もしたけれど、放課後になるとほとんど忘れてしまっていた。
「クニヒコ君、今日一緒に帰らない?」
カバンに教科書を詰めていたところにハルカがそう声をかけてきた。
普段のクニヒコなら、ハルカに誘われたことが嬉しくてすぐに頷いていただろう。
だけど今日はやることがあった。
ハルカの後にはタカシが立っていて、クニヒコのことを待っていたのだ。
「ごめん、今日はちょっとやらないといけないことがあるんだ」
「やらないといけないこと?」
「うん。また今度一緒に帰ろう」
クニヒコはそう言うとカバンを掴んでタカシと一緒に教室を出たのだった。
ハルカはその様子を不思議そうに見つめていたのだった。



