「すごい。本当のことだったんだな」
「あぁ。だから俺の知識なんて本当は嘘みたいなもんなんだ」
「そんなことはないよ。このメガネをかけても僕にはなにも見えなかった。クニヒコは選ばれたんだ」
その言葉にクニヒコが目をパチクリさせた。
メガネに選ばれたと言われてもあまりピンと来ない。
「とにかく、話はそれだけだから。相談したって猫の亡霊なんてどうにもならないってわかっただろ?」
クニヒコはため息交じりにそう言ってベンチから立ち上がる。
それを追いかけるようにタカシも立ち上がった。
「でも、それなら自分のアパートの中を、そのメガネをかけて見てみれば良いんじゃないか?」
「なんだって?」
歩き出そうとしていたクニヒコはタカシをまじまじと見つめる。
「だってそのメガネはその場所の歴史を見ることができるんだろう? 猫殺しの班員だって見えるかもしれないじゃないか」
そんな風に考えたことはなくてクニヒコは目を丸くしてタカシを見つめる。
「犯人が捕まれば猫たちの亡霊も落ち着くかもしれない。僕も一緒に行くから、調べてみよう」
有無も言わさぬ勢いてそう言われ、気がつけばクニヒコはタカシと2人へアパートへむかっていたのだった。
「あぁ。だから俺の知識なんて本当は嘘みたいなもんなんだ」
「そんなことはないよ。このメガネをかけても僕にはなにも見えなかった。クニヒコは選ばれたんだ」
その言葉にクニヒコが目をパチクリさせた。
メガネに選ばれたと言われてもあまりピンと来ない。
「とにかく、話はそれだけだから。相談したって猫の亡霊なんてどうにもならないってわかっただろ?」
クニヒコはため息交じりにそう言ってベンチから立ち上がる。
それを追いかけるようにタカシも立ち上がった。
「でも、それなら自分のアパートの中を、そのメガネをかけて見てみれば良いんじゃないか?」
「なんだって?」
歩き出そうとしていたクニヒコはタカシをまじまじと見つめる。
「だってそのメガネはその場所の歴史を見ることができるんだろう? 猫殺しの班員だって見えるかもしれないじゃないか」
そんな風に考えたことはなくてクニヒコは目を丸くしてタカシを見つめる。
「犯人が捕まれば猫たちの亡霊も落ち着くかもしれない。僕も一緒に行くから、調べてみよう」
有無も言わさぬ勢いてそう言われ、気がつけばクニヒコはタカシと2人へアパートへむかっていたのだった。



