闇夜ヨルの恐怖記録2

ここが最後の一部屋だったということは、みんなこの部屋を借りたがらなかったということじゃないのか。


「それに死んだのは猫だろう? 人が死んだわけじゃないから、事故物件ってわけでもないんだ。猫の夢だって、気にしすぎて見たものだろう」


「そんな……」


「さぁ、もうこの話はおしまいよ。せっかくのカレーが冷めちゃうわ」


そうして、クニヒコの話は強制的に打ち切りにされてしまったのだった。