それから20分ほどして男子生徒が面白くなさそうな顔をして教室に戻ってきた。
「どうだった?」
「お前の言ってたことは正しかったよ」
「そうだろ? 俺は嘘つきなんかじゃないんだ」
男子生徒はそっぽを向いてしまう。
それでもクニヒコは笑みを消さなかった。
「すごいねクニヒコ君。どうして沼があった場所までわかるの?」
ハルカが尊敬した眼差しで聞いてきたので、クニヒコの頬はすぐに赤くなってしまう。
「沢山の本を読むんだ。そうするといろいろなことが書かれているからわかるんだよ」
「やっぱりクニヒコ君は沢山本を読んでいるんだね!」
「俺なんてまだまだだよ」
そう答えた時、教室の後ろにいるタカシと視線がぶつかった。
タカシは一瞬眉を寄せてそっぽを向く。
俺の方が詳しいからきっと嫉妬してるんだ。
「ハルカちゃん、よかったらもっとこの街の歴史について教えてあげようか?」
「本当!? わぁ、楽しそう!」
ほらね。
俺が本気を出せばタカシになんて負けないんだ。
「どうだった?」
「お前の言ってたことは正しかったよ」
「そうだろ? 俺は嘘つきなんかじゃないんだ」
男子生徒はそっぽを向いてしまう。
それでもクニヒコは笑みを消さなかった。
「すごいねクニヒコ君。どうして沼があった場所までわかるの?」
ハルカが尊敬した眼差しで聞いてきたので、クニヒコの頬はすぐに赤くなってしまう。
「沢山の本を読むんだ。そうするといろいろなことが書かれているからわかるんだよ」
「やっぱりクニヒコ君は沢山本を読んでいるんだね!」
「俺なんてまだまだだよ」
そう答えた時、教室の後ろにいるタカシと視線がぶつかった。
タカシは一瞬眉を寄せてそっぽを向く。
俺の方が詳しいからきっと嫉妬してるんだ。
「ハルカちゃん、よかったらもっとこの街の歴史について教えてあげようか?」
「本当!? わぁ、楽しそう!」
ほらね。
俺が本気を出せばタカシになんて負けないんだ。



