クニヒコはそっと身を屈めてメガネに手を伸ばす。
心臓が早鐘を打って全身に汗が流れていく。
伸ばした指先がメガネに触れた瞬間、電流が流れた気がして思わず手を引っ込めた。
指先を確認してみるけれど、特に変化はない。
きっと自分の気のせいだ。
ちょっとびびり過ぎているだけだ。
自分にそう言い聞かせてゴクリと唾を飲み込んで、再びメガネに手を伸ばす。
そっと触れてみると今度は電流が流れるような感覚はせずに、普通に持つことができた。
さっき落とした拍子に傷でも入らなかっただろうかと確認してみるが、それも大丈夫そうだ。
ひとまずホッと胸をなでおろして、しげしげとメガネを見つめる。
今見た映像はなんだったんだろう?
もう1度、確認してみる必要がある。
歩道の邪魔にならない場所まで移動したクニヒコは恐る恐るメガネをかけてみた。
その瞬間視界が歪み、めまいを感じたかと思った瞬間目の前には墓地が現れていた。
「嘘だろ……」
その光景に思わず呟く。
草が大きく茂った墓地の中には沢山の墓石が立っていて、中には斜めになって倒れかけている墓石もあった。
昔は土蔵だったから土の中で棺桶が腐敗して、こうして墓石が倒れることも珍しくはなかったのだ。
心臓が早鐘を打って全身に汗が流れていく。
伸ばした指先がメガネに触れた瞬間、電流が流れた気がして思わず手を引っ込めた。
指先を確認してみるけれど、特に変化はない。
きっと自分の気のせいだ。
ちょっとびびり過ぎているだけだ。
自分にそう言い聞かせてゴクリと唾を飲み込んで、再びメガネに手を伸ばす。
そっと触れてみると今度は電流が流れるような感覚はせずに、普通に持つことができた。
さっき落とした拍子に傷でも入らなかっただろうかと確認してみるが、それも大丈夫そうだ。
ひとまずホッと胸をなでおろして、しげしげとメガネを見つめる。
今見た映像はなんだったんだろう?
もう1度、確認してみる必要がある。
歩道の邪魔にならない場所まで移動したクニヒコは恐る恐るメガネをかけてみた。
その瞬間視界が歪み、めまいを感じたかと思った瞬間目の前には墓地が現れていた。
「嘘だろ……」
その光景に思わず呟く。
草が大きく茂った墓地の中には沢山の墓石が立っていて、中には斜めになって倒れかけている墓石もあった。
昔は土蔵だったから土の中で棺桶が腐敗して、こうして墓石が倒れることも珍しくはなかったのだ。



