翌日の4時間目はクラス会だった。
今後のクラス目標を決めたり、係をしていく上での困りごとなどをまとめる時間だ。
こういう時に前に立つのは決まってノリコだった。
ノリコのリーダーシップは先生からも認められているので、司会進行を任されているのだ。
しかし、今日のノリコはどこか様子が違っていた。
机から教卓へ行くまでの間にもうつむいていて、もじもじして気弱そうに見える。
教卓の前に立ったノリコは一気に顔を真赤にして、なにも言えなくなってしまったのだ。
「どうした? 体調でも悪いのか?」
普段とは様子が違うノリコに先生が心配そうに声をかける。
「はい……ちょっとだけ……」
ノリコは消え入りそうな声で返事をした。
みんなの前に立っているというだけで心臓が破裂してしまいそうなほど早鐘を打っている。
みんなの視線が自分に集まっていると思うと緊張して、喉がカラカラに乾いていった。
「仕方ないな。代わりに司会ができるヤツいないか?」
先生の言葉を待っていたかのようにマサシは手をあげていた。
「マサシが?」
「できるのかよ」
あちこちからそんな声が聞こえてきても全然気にならなかった。
今後のクラス目標を決めたり、係をしていく上での困りごとなどをまとめる時間だ。
こういう時に前に立つのは決まってノリコだった。
ノリコのリーダーシップは先生からも認められているので、司会進行を任されているのだ。
しかし、今日のノリコはどこか様子が違っていた。
机から教卓へ行くまでの間にもうつむいていて、もじもじして気弱そうに見える。
教卓の前に立ったノリコは一気に顔を真赤にして、なにも言えなくなってしまったのだ。
「どうした? 体調でも悪いのか?」
普段とは様子が違うノリコに先生が心配そうに声をかける。
「はい……ちょっとだけ……」
ノリコは消え入りそうな声で返事をした。
みんなの前に立っているというだけで心臓が破裂してしまいそうなほど早鐘を打っている。
みんなの視線が自分に集まっていると思うと緊張して、喉がカラカラに乾いていった。
「仕方ないな。代わりに司会ができるヤツいないか?」
先生の言葉を待っていたかのようにマサシは手をあげていた。
「マサシが?」
「できるのかよ」
あちこちからそんな声が聞こえてきても全然気にならなかった。