翌日家を出ると守谷くんが家の前にいた。


「おはよう、守谷くん」

「おはよう。ねえ、、、」

そう言うと守谷くんは私に近付いた。


「ねえ、俺のことは裕也て呼んで?」
彼は耳元でそう呟いた。
朝から顔が熱い。


「ゆ、ゆうやくん。…近いよ?」
私がそう言うと裕也くんは不機嫌そうに、歩き出した。裕也くんの綺麗な黒髪が風になびかれる。この人やっぱりかっこいいなと思いながら、私は裕也くんを追いかけた。