俺たちは美鈴さんの私物を引き続き探していた。
「何か見つかったか?」
龍之介はさっきから美鈴さんのカバンの中や本棚を調べていた。
「うーうん。さっきから本類探してんだけどエロ本見つからねー…」
こいつは…
「なあ、さっきから…」
「嘘だから!俺なりにちゃんと探してるんだよ?さっきのお守りとか写真の話だって役に立っただろ?」
「まあ…それはそうだけど…」
「あ!みーつけた!エロ本!…じゃねえ、またノートだ。」
龍之介が声を大にして言った。
また一冊の古い大学ノートが出てきた。
「なにがかいてある?」
龍之介はノートの見出しを読んだ。
「桜の君へ!」
なんだって?!
また手がかりが出てきた。
一冊ぎっしり書かれているそのノートは美鈴さんの切ない一途な思いが『詩』として書き表されていた。
彼の人生にとっては桜の君はとても重要な人物だったということは言うまでもなかった。
それに美鈴さんは文章も書くんだな。
日記といい、詩といい…
でもそれは大切な人の為だけに書くのだろう。
なぜならさっきから一つも彼の美術に関する物、生活に関する物の手がかりがないからだ。
「何か見つかったか?」
龍之介はさっきから美鈴さんのカバンの中や本棚を調べていた。
「うーうん。さっきから本類探してんだけどエロ本見つからねー…」
こいつは…
「なあ、さっきから…」
「嘘だから!俺なりにちゃんと探してるんだよ?さっきのお守りとか写真の話だって役に立っただろ?」
「まあ…それはそうだけど…」
「あ!みーつけた!エロ本!…じゃねえ、またノートだ。」
龍之介が声を大にして言った。
また一冊の古い大学ノートが出てきた。
「なにがかいてある?」
龍之介はノートの見出しを読んだ。
「桜の君へ!」
なんだって?!
また手がかりが出てきた。
一冊ぎっしり書かれているそのノートは美鈴さんの切ない一途な思いが『詩』として書き表されていた。
彼の人生にとっては桜の君はとても重要な人物だったということは言うまでもなかった。
それに美鈴さんは文章も書くんだな。
日記といい、詩といい…
でもそれは大切な人の為だけに書くのだろう。
なぜならさっきから一つも彼の美術に関する物、生活に関する物の手がかりがないからだ。