俺が美鈴を殺したようなもんだよ。

俺が…荒らし呼ばわりしたから。

あいつ俺の部屋をあさってたんだ。

マジで部屋のもん何もかもめっちゃめちゃにされてた。パソコンのデータもぜーんぶ消えてたし。

俺は最初はびっくりしたが、あるものを発見してマジでムカついた。

『秀ちゃんよ、俺の部屋で何してた?』

『え?何してたって?』

『とぼけんじゃねえよ。俺の部屋に入っただろ。』

『入ってませんよ。』

『てめえ、澄ました顔してやるじゃねえの。これなーんだ?』

俺はその証拠のブツを出した。

それは桜子があいつの為に作ったお守りなんだよ。

そのお守りは俺と桜子と美鈴しか知らねぇはずだ。

でも毎日肌身離さず持ってたのは美鈴だったからな。

美鈴は俺をみてビックリしてたな。

『お前がマジで俺の部屋を荒らすとはね。』

俺はムカついてたけど怒鳴らなかった。

親父が来たからな。

めんどくせーのが苦手な俺は適当に言って誤魔化した。

んでお守りをあいつに返してその場を去った。」

次男は下を向いたままだった。

「それからあいつと喋らねぇままになったな…」

次男の声が震えていた。