そばにいってみたら。 部屋の奥……窓のそばに置かれているベッドがふたつ。 ベッドとベッドの間は、そんなにあいていなくて、薄いカーテンみたいなので軽く仕切られているだけ。 「ベッド。どっちで寝たい?」 「え……あ、わたしはどっちでもいいよ」 「もっと奥の別の部屋に、ふたりで寝れるサイズのベッドあるみたいだけど」 「へ……」 「せっかくだから、そこで一緒に寝る?」 「ね、寝ません……っ!」 音季くんって、冗談言わなさそうな顔してるのに、さらっとそういうこと言うから要注意だよ!