「なんで寝たふりしたの?」

「ひゃぁ…ぅ………」

そんな声出されると俺も困るんだけどな…

「なぎちゃん………いじわ………るぅ…」
潤んだ目でまっすぐこっちを見てきた

……っ………

はぁ……

「熱…?」
そう言って手を伸ばしてくるゆずを抱きしめて制する

「ほんっと可愛い…」

真っ赤になった顔なんてもう見られたくない…

「あのね、なぎちゃんが何か考え込んでいる様子だったからぎゅってしたんだけど、恥ずかしくて寝たふりしちゃったの」

…!?

ゆずが恥ずかしそうに微笑みながらそういってきたもんだから俺の顔はさらに赤くなる

「ゆず、これから、あんま可愛いことしないでね?」

「…………?」

「お願いね、」

俺の理性がきれる前に

「…?…うん!分かった」

ダメだ…分かってない…分かってるならそんな顔は向けないはずだ…